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    Column               武士道ウォーカー   執筆:吉倉拓児

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


第1回 2004年8月19日

道に倒れている人に遭遇!
  〜あなたならどうする?〜

 8月19日の正午の出来事。都内の某大学前の歩道で60歳ぐらいの男の人が倒れていた。通行人は目をそらして通り過ぎていく。もしかして彼は寝ているのか。数日前、酔っ払ってベンチに寝てしまった私の痛々しい記憶が蘇る。
 私はその男の人に「大丈夫ですか?」と軽く身体に触れたところ、ゆっくりと私の方を見て、また目を閉じた。アルコール臭くはない。右目は大きく腫れ、黒ずんでいる。転んだのか、いや、殴られた腫れに似ている。

 私は急いで30メートル先の大学の警備室へ走り、知らせた。二人の警備員が男のもとに駆け寄る。
 1人の警備員が肩をゆすり、「どうしましたか?」と尋ねる。男は「殴られた…おなかが痛い…」とうめき声。

 やはり誰かが殴ったのだ。警備員は即、救急車の手配をした。その間、男は当初のまま横になって倒れていた。救急車が来るまで警備員はどう対処すればよいのか分からないようで、うろうろしている。
 人が殴られて、倒れて、お腹まで痛い場合、どう応急処置をしたら良いのだろう。
 
 私は高校生の頃から柔道、空手などの武道をやってきて、大会に出たり、指導したりもしてきたが、恥ずかしながら、応急処置の方法はまともに学んだことがない。投・打・受の技術と哲学ばかり。昔、少しだけ応急処置を学んだが、興味本位にすぎない。そう、もう忘れてしまっているのだ。

 こんなときは頭を少し上に持ち上げたままにするほうが良いのか、持ち上げないほうがいいのか、など「どうだっけ?」が多く頭をめぐらせた。所詮、素人だ。逆に悪くなったら大変と、何もしなかった。
そのうち、救急車が来て、私は立ち退いたのだが、本当に考えさせられた出来事だった。

 私は空手道場の指導の経験はあるが、練習で怪我といえば、軽い打撲程度のものばかりで、氷で冷やす程度の応急処置をしてあげた経験しかない。でも万が一のことを考えると…。多くの事故で、救急車が来るまでの応急処置があって助かった人は多いと聞く。
応急処置知識のある指導員、師範クラスは多々いるだろうが、武道、格闘技を学ぶものは、しっかり応急処置を学んだほうがいい。

 道場で学んだものが、世の中で役に立つことで、武道・格闘技の存在意義があるのだ。
 武道・格闘技が世の中の役に立つことの中には、強くなって、人に優しくなることや、ルールの中でフェアに戦うことで誠実な人に成長すること、試合で強い人に立ち向かう勇気が、世の中で勇気を持って正義のために不正を正す心を育てるなど、様々ある。
 しかし、最も身近な怪我を対処することを学ぶことで、道場生の万が一の危機も救え、また、社会で隣人が不慮の事故にあったとき命を救う手助けにも武道・格闘家はなりえるのだ。
このコラムを読んだ道場、ジムの方、応急処置の認定証を取ることをオススメします。

お役立ち情報!
★消防庁認定の救急救命講習について(全国、お近くの消防署にお問合わせ下さい)
救急救命講習の詳細(東京消防庁内のサイトから)

●応急処置の受講義務の道場
1.サムライ塾(日本ガーディアンエンジェルス)
東京都渋谷区神宮前3-12-8 渋谷区立ケアコミュニティ・原宿の丘 (旧原宿中学校)
TEL:03-3523-5300 (ガーディアン・エンジェルス本部)
緑帯昇級までには東京消防庁発行の上級救命技能認定証の取得する。

※その他(年間でも不定期に応急処置の受講が受けられる道場)
2.新極真会 総本部
新宿区新小川町9−21(TEL:03-3268-5671)



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